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2017.01.29

1月のショートセミナー行いました「不安がなかなか頭からはなれないあなたへ」

今日はハートレジリエス協会のショートセミナー、
「不安がなかなか頭からはなれないあなたへ~起きては困る未来予想図」から見る不安と心の癒し~」が開催されました。

そもそも”不安”って何だろう?ということから、”不安てどうして、不安??”ということや、本当は何がイヤで、何を避けているのだろう?
という不安のメカニズムや心の深い部分にある恐れについてなどをみていきました。

 

まず、不安なときは。。。
・整理されていない思考がたくさんあふれている
・その思考の内容も整理する(見つめる)のがつらい
・身体も反応している(固く緊張する、ソワソワする、など)
・不安に思うことが整理されていないので、余計に漠然として大きくなる

という状態が重なり、余計に不安が強くなります。

他にも

・脳が持つ言葉とイメージを理解する機能により、未来を予測して不安へ対処する。
・『活動-防衛-安全』のつながりが、不安が強いときには三点全体のバランスが崩れ、特に『防衛』の働きが強くなる。

ということも知りました。

 

このように『不安』の状態を理解したあと、

・そもそも不安感はどうして出てくるの?
・何が原因?
・どのようにすればよいの?
ということをみていきました。

そもそも、”不安”はどのようなときに感じるでしょう。
振り返ってみると、必ず未来・将来に関わる思いやできごとについて考えたときではないでしょうか。
その予測は人間の脳が持つ機能により、言葉とイメージからの想像で、過去の経験から想像→言葉で意味付け→理解と解釈をする。という一連の動きが働くからです。

このとき、もし過去に危険なできごとや嫌な思いをしたのであれば、もう二度と同じことを繰り返さないよう気をつけたり、二度と感じないよう、深い部分にしまい(抑圧)感じないようにします。

ある部分では学習になることが、ある部分では抑圧になる、ということです。

このようにして、心の深部にしまった”マズイこと・感じたくないこと”、つまり『恐れ』を避けるようになり、
潜在意識にしまったその恐れが刺激されると、表層の部分で「いやだ!どうしよう!◯◯になるかもしれない。」などのように不安として感じます。

ちなみに『恐れているもの』とは
・自分のなりたくない姿(例えばみじめ、弱い、独り、など)
・禁止していること(人を傷つけてはいけない、遅刻してはいけない)
などです。

さらに「なぜこういう姿を禁止するか、という部分では、
『肉体の死・自己価値の死』が刺激されるから。という、私たち(自我)全員が持つ究極の恐れについても触れました。
前半の不安のメカニズムや心のしくみの講義のあとは、それぞれが持つ『不安=恐れているもの』についてのセルフワークです。
・今不安に思っていること、感じていることを書き出す(なるべく具体的に絞る)
・それについてまつわる思いを全て書き出す。感情も数値化する
・その中で一番反応する思いについて掘り下げる
…などなど、どんどん心の深い部分にしまわれた「自分が恐れているストーリー・自分が避けたい自分の姿」をみていきました。

この過程は、たんに嫌な気持ちを書き出すというものではなく、実は「置き去りにしていた自分の本当の姿」だったりします。
抑圧していた自分の本音を知ることは、優しく優しく自分を受け入れること。。。
書くと簡単なことのようですが、ふだん潜在意識にしまっているということは、それだけ見たくない姿、知りたくない気持ちということ。
ここが癒しやセルフワークを進めるときの難しいポイントかもしれません。

でも、このナイことにしていた気持ちや抵抗を知り、自分のハートの声に自分で耳を傾けることにより、
・滞っていたエネルギーが動き、
・恐れていたものが恐れるようなものではなかったとわかる
・そうなると恐れも不安も、そういう自分の姿も「全部、あってよかったのだ。」と深い部分で受容できる。。。

そのような流れを体験していただくセミナーになりました。
表面に現れている「不安」を手がかりに、自分が恐れていたものを解き、「どんな自分も一切変わらず、このままでよかったのだ。」そのようなことが心から感じられる。
そのような時間になったかと思います。

ご参加いただいた皆さまもワークに集中され、熱心なご質問もくださり、ありがとうございました!

苦しみへの抵抗が薄くなると、不安感がどう変わるのか。ぜひご覧ください(^^)

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20170129集合写真